Jの神話 (講談社文庫)

Jの神話 (講談社文庫)

<粗筋>
 全寮制のキリスト教系の女学院に入学した優子は、そこで生徒会長の麻里亜と出会う。全生徒から慕われる彼女は、しかし謎の死を遂げる。しかも、彼女は妊娠していて胎児は行方不明だという。麻里亜の姉、百合亜もまたその数カ月前に同じような死を遂げていた。
<感想>
 再読、と言っても15年ぶりか。あまりにインパクトが強くてタイトルの『J』が何を指すかはしっかりと覚えていたけれど、展開はほぼ忘れていていた。そうか、ラストに至るまではこんな話だったか……。
 まあ、読んでためになるとか、とにかく面白いとか、そんな話ではなくて、ひたすら最後の超展開をやりたいがための作品で、それはそれでそんな作りは好きだったりはするのですが、人によっては壁に叩きつけるかも知れない。
 15年くらい前は、講談社ノベルスにハマっていて、毎月出るたびにほとんど全てを買っていたなあ。メフィスト賞も、森博嗣清涼院流水蘇部健一と続いて、第四、五、六作目は同時刊行という謳い文句に心躍らせた若き日の思い出