春から夏、やがて冬

春から夏、やがて冬

<粗筋>
 スーパーマーケットの保安部長、平田は、万引きをした末永まゆみと知り合う。
 不幸な事故で妻子を亡くしていた平田は、やはり不幸な境遇にあり、娘と同じ歳のまゆみに同情心を抱くのだが……。
<感想>
 これは、うん、なんと言ったら良いのか。作者が作者だけにラストに何らかの仕掛けがあるのは、まあ最初から分かっていることなんだけれど、それが悪い意味で騙されたとでも言うのか……。何言ってもネタバレになりそうなんだけど、とにかく、うん……これは、ちょっと……、後味悪い。
 これ、直木賞候補になったんだよねえ。もし受賞して、たくさんの人が読んでいたら、みんな一様に暗い顔になっていたと思うよ。