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- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2004/11/19
- メディア: 新書
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端末による管理が一般的になった21世紀半ば。15歳前後の子どもたちが連続して殺される事件が起こる。行方不明の同級生を探すうちに、葉月、未緒、歩未は事件に巻き込まれていく。
<感想>
再読、と言っても十年ぶりくらいなので最後の真相以外は殆ど忘れていた感じ。その真相についても、他の京極作品との関連で覚えていたくらいかな。「異常」とは何か、ということが時代を変え、舞台を変えても、繰り返し問われている。
正直、登場人物の心情描写が過剰で、全体的に冗長になっている感じは否めない。本作自体10年前の作品だけれど、それでも百鬼夜行シリーズの初期の切れ味は感じられないなあ……。
『ルー=ガルー』は10年経ってから、2が出たし、映画にはなったしなので、それらに触れる前に復習のために再読。
描かれるのは便利かも知れないけれど、行き過ぎた管理と合理性を追求した社会で、いわゆるディストピアもの。なんか、現代社会はだんだんとこんな方向に向かっているのかも知れないね。