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- 作者: 鳥飼否宇
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/05/12
- メディア: 文庫
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葉山小吉は、ある朝目覚めるとゴキブリになっていた。彼はクマバチの探偵・シロコパKの助手となる。昆虫界に起こる不思議な事件を推理する探偵の活躍や如何に。
<感想>
短編七編なのだけれど、「ジョロウグモの拘」「生けるアカハネの死」「吸血の池」等々、有名ミステリをもじったタイトルがまず楽しい。そして、昆虫界において昆虫たちのルールで起こる事件を解決するという、前代未聞の内容。
なぜアカハネの擬態が通じなくなってしまったか、フンコロガシの幼虫はどこに消えたのか、十七年蝉が鳴かなくなった理由とは、等々、事件はいずれも魅力的な謎に満ちている。ただ、謎に比べると解決はいささか拍子抜けのことも多い。
それでも、これだけ奇抜な推理小説を書いたというだけでも凄い。