六花の勇者 2 (スーパーダッシュ文庫)

六花の勇者 2 (スーパーダッシュ文庫)

<粗筋>
 「七人目」が逃走し、安堵できるかに思われた六人の勇者たちの前に、新たな勇者・ロロニアが現れ、ふたたび七人になってしまう。七人で魔神のもとを目指す一行のひとり、モーラのもとに凶魔テグネウから、メッセージが送られる。
<感想>
 神に選ばれし六人の勇者のはずなのに、なぜか七人が集まってしまう。果たして裏切り者は誰なのか、というミステリー的な要素も楽しい山形石雄の新シリーズ。1作目の終わりが衝撃的だったので、久しぶりの第2巻が待ち遠しかった。
 今巻は敵である凶魔たちの内情が少しずつ明らかになり、それに伴い謎も深まっていく。三統領のひとり、凶魔テグネウの真の正体や、モーラが抱える秘密などが今回の謎。戦闘に関しては、1巻ほどアドレットやハンスといったトリッキーな戦い方をする人たちの活躍が少なかったのが惜しい。
 それでも、謎また謎の展開には最後まで目が離せませんよ。そして、やはりラストでは強烈な引きが来たので、また3巻が出るのが楽しみで仕方がない。
 このシリーズもぜひ完結の暁には、『戦う司書』と同じくアニメ化を希望。