月見月理解の探偵殺人 4 (GA文庫)

月見月理解の探偵殺人 4 (GA文庫)

<粗筋>
 《グラウンド・ゼロ》からのゲームの誘い。「黒の箱庭」には、初や理解、交喙たちに加えて、初の妹・遥香の姿があった。父の死の真相を巡る確執の中、探偵殺人ゲームの幕が上がる。
<感想>
 これまでは、主にモチーフとして紹介されてきた「探偵殺人ゲーム」が、ついにメインゲームとして登場。ゲームに負ければ、現実にも死に繋がるという緊張感もあり、なかなか盛り上がるのだけれど、いまいちルールが掴みきれないのが難点。
 遥香との確執には一定の決着が。この選択は、なかなか心地よい。今巻は、完結巻である5巻への前振りの要素が強く、多くの謎が残されるのだけれど、残り1冊ですべて回収されるのかしら。
 ラノベもダラダラと長く続くよりは、いっそ5巻完結くらいの方が読む方も読みやすいかも。まあ、一概には言えないけれど。頭脳戦を毎回毎回書くのも、大変そうだ。