黄泉坂案内人

黄泉坂案内人

<粗筋>
 経営していた会社を潰してしまい、今はタクシー運転手をしている速人は、ある晩、不思議な客を乗せ、入日村に辿り着く。村は現世とあの世の境にあり、死んだ魂の通る村だった。ナトリに名前を取られた速人は、彩葉という少女と迷える魂を救うことになる。
<感想>
 速人と彩葉は未練を残して成仏できない魂をマヨイダマという悪霊になる前に、未練を晴らしてあの世へと旅立たせる。終戦時に大きな未練を残してしまった老人を救う『銀河に乗って』が特に泣きそうだった。そういう人情話的な短編が続くけれど、最後は入日村の存亡や彩葉、速人たちの話で締め括られる。
 ちょっと終盤が急に感じないでもない。二代目玉置さんとか、なんかもう萌えるじゃないですか。もっと、見たいので2巻とか出ないですかね。