月光 (電撃文庫)

月光 (電撃文庫)

<粗筋>
 野々宮は放課後、クラスメイトの月森葉子が落としたノートを拾う。そこには「殺しのレシピ」と書かれたメモが挟まれていた。月森は誰かを殺そうとしているのか……。その数日後、彼女の父親が交通事故死する。
<感想>
 悪女らしく野々宮を手のひらで転がす月森のキャラクターは面白い。けど、肝心の主人公の造形が、まあ中高生の頃にはこんなこと考えていたかも知れないけれどちょっと斜に構えすぎじゃないかなあ、とあまり好感が持てない。
 文章、主人公ともに作者の自己陶酔が感じられて、正直なところ、あまり良いとは思わなかった。日本語の使い方も首を捻る点がいくつかあったし。