最近読んだ本を二冊紹介。
 

 『Lien 終わらない君の唄』や『ぼくらがここにいるふしぎ』などのPCゲームのシナリオを手がけた荒川工さんの書いたライトノベル。二作目にして完結編。
 主人公のにこ、そして神様のあいんともに女性でかつ明らかにゆりゆりしいのは、ラノベでは珍しい。
 小ネタやギャグなどは楽しいものの、シリアスパートと乖離しているのが残念。
 『はるはろ』は何時までも待っています。
 
メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)

 この一年半で麻耶雄嵩の新作が三冊も読めるなんて。まさに奇跡。
 この作者、そしてこの探偵らしい異色作、挑戦作が並ぶ短篇集。
 推理小説に欠かせない論理的思考を突き詰めていくとどうなるのか、に挑んだ『答えのない絵本』など。
 ただ、どの作品も「これはっ」というオチに持っていけてないように思う。まあ、投げっぱなしもこの作者の味なのだけど。