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- 作者: 仁木英之
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/04
- メディア: 単行本
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「光の国」ラクシアの王・ラクスに求婚され、僕僕はそれを受け入れてしまう。どうする王弁。ラクシアは理想郷のように思われたが、その裏では……。
シリーズ五作目。
<感想>
前作あたりから僕僕の過去が描かれはじめ、ちょっとシリアスムードが増えてきたこのシリーズ。今作では、おそらく古代中国を語る上で避けて通れないであろう、中原・漢民族と周辺の夷・蛮と呼ばれ差別されている人たちとの確執がテーマになっている。
シリーズはじめの美少女仙人とニート青年のほのぼの交流、みたいなのを望むと、ちょっと違和感があるかも知れないが、作品として大きなテーマに踏み込み始めたことで、シリーズに深みが出てきているように思うので、ぜひ今後も書ききって欲しい。