ダークゾーン

ダークゾーン

<粗筋>
大学生にして将棋棋士の卵・塚田は目が覚めると、軍艦島にいた。そこで彼は「赤の王将」と呼ばれる異形の存在となっていた。部下の駒に指令を出し「青の王将」に四度勝利しなくては、現実世界に帰れないという。
<感想>
ゲームのルールは多岐に渡り、その隙を付き、相手の裏をかき、棋士らしい智略を尽くした戦いの描写は面白い。
ただ、全体を貫くストーリーには不満も。なぜ、こんなゲームがあるのか、なぜ塚田たちが巻き込まれたのか。その辺りの説明は上手くない感じが。
この作者の作品では『新世界より』がとてもお気に入りで、ぜひそれに続く作品をと期待しています。