2012年の振り返りとか。
昨年読んだ中で、心に残っているものを取り上げてみる。
- 作者: 綾辻行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/06
- メディア: 新書
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そんなシリーズの久々の新作ということで、去年の年始早々に読んだ本。
登場人物がみんな仮面をつけているという奇抜な設定から、当然入れ替わりが想像されるわけですが、そこから更に真相は二転三転とする、という展開。
若干、不満も残る作品ではありましたが、新本格の旗手、綾辻行人にはまだまだミステリ作家として頑張って欲しいところです。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20120116
- 作者: 上田早夕里,山本ゆり繪
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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震災前に書かれた作品でありながら、まるで震災のことを予見していたかのような大災害後の人間たちを描いた作品。
優れたSFとは、突飛な発想だからこそ人間を描いているものだと思うのですが、この作品はまさにそんな理想を具現化していると思います。
必読。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20120406
- 作者: 山形石雄,宮城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/04/25
- メディア: 文庫
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- 作者: 山形石雄,宮城
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 文庫
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1作目のラストから、こういう風に繋がっていくのかとますます先が楽しみに。
ストーリーテリングに定評のある『戦う司書』シリーズの作者の新シリーズはどのようになっていくのでしょう。
アニメ化希望。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20120501
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20121208
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2012/05/30
- メディア: 単行本
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この世界の何処かにありそうで、何処にもない国で起こる寓話めいたストーリーに思うところ多し。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20121009
- 作者: 山田宗樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 単行本
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- 作者: 山田宗樹
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 単行本
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人間がみな不死を得たら、果たして社会はどうなるのか。その絶望的な答えには考えこまざるを得ず。
それでも、人間は利口であるはずだという希望があると信じたい。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20121118
- 作者: 誉田哲也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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爽やかで懸命なキャラたちを、応援したくなる。特に磯山が良い。
エイティーンまで出ているようなので、続きを読みたいところ。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20121215
- 作者: 月村了衛
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 単行本
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2011年の話題作に偽りなし。正直、1作目は微妙な出来だったのだけれど、2作目で一気に化けた。
キャラの内面が掘り下げられて、各キャラの対比、そしてエピソードが絡み合う伏線が素晴らしい。
また同時に<敵>の存在が明らかになってきて、話にも引きこまれていく。
第三作目も、早めに読みたいところ。
http://d.hatena.ne.jp/kashida_leo/20121228
こうして振り返ると、昔ほどミステリーを読まなくなって、代わりにSF系の作品を好むようになっているようだ。
奇抜な設定、突飛なアイディアだからこそ、人間や社会を描けるのかも知れないなあ。
いわゆる新本格ミステリが少なくなってしまった、というのもあるだろうけれど。