人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)

人類は衰退しました 7 (ガガガ文庫)

<粗筋>
 三人の子供の先生をやることになった「わたし」。でも子供たちは癖のある子ばかり。『妖精さんたちの、ちいさながっこう』。
 「わたし」が目が覚ますと、里が壊滅していた…。そして記憶の混濁が。『人類流の、さえたやりかた』。以上、二編。
<感想>
 アニメも好調な作品の最新刊。私は絵師変更後、初めての購入なので、なんとなく絵に違和感が。もっとも、アニメはこちらのキャラデザなのでそこまでではないですが。お話は相変わらずの微毒風味。特に『ちいさながっこう』はモンペやら学級崩壊やら。案外、妖精が観えない人は多いのですね。
 そして、ハードな幕開けの『さえたやりかた』は最後のどんでん返しが素敵。……でも、この後どうなるのか。のんびりとした風に進んできた作品ですが、段々と動きが出てきたようにも。少しずつ終わりに向かっているのかも。人類が衰退していくその先にあるものを、作者がどう描くのかが楽しみ。