美魚シナリオの中で「小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からである」という言葉を引用させていただいた北村薫さんが直木賞を受賞されました。
 

鷺と雪

鷺と雪

昭和初期を舞台に、令嬢と女性運転手が日常で出会う密やかな謎を解いていくシリーズの最終作です。
ちょっとネタバレになりますが、最後の一本の間違い電話に集約される恋とも呼べないような男女の微かな触れ合いは、本当に美しく感じました。
シリーズ物なので、前二作と併せて読まれると良いと思います。
 
街の灯 (文春文庫)

街の灯 (文春文庫)

玻璃の天 (文春文庫)

玻璃の天 (文春文庫)