今読んでいる本が上下巻で分厚く、しかもあまり読む時間が取れていないので、読み終わるのが来月になりそうです。
 その間、更新しないというのもあれなので、たまには既読本の紹介とか。
 
 今日は、お薦めのラノベシリーズを5作品。
 いずれも完結しているので、気に入れば一気に最後まで読んでいただくことが可能です。
 一部、これまでにも紹介したことがあるものも入っていますが、できるだけメジャーではなさそうな作品をば。
 
戦う司書』シリーズ(山形石雄 集英社スーパーダッシュ文庫

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

戦う司書と恋する爆弾 (スーパーダッシュ文庫)

 ラノベで一番のお薦め、と言っても過言ではないほど好きなシリーズです。
 死んだ人間の魂は『本』と呼ばれる石版になる世界で、『本』を守る武装司書と、『本』は天国に捧げられるべきとする神溺教団の戦いを描きます。
 重厚な世界観の中で、一風変わった魔法や特殊能力による戦闘が熱いです。
 
『ぼくらの』シリーズ(原作・鬼頭莫宏 著・大樹連司 小学館ガガガ文庫
ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)

ぼくらの 1 (IKKI COMIX)

ぼくらの 1 (IKKI COMIX)

 夏休み、15人の少年少女が出会った一体の巨大ロボット・ジアース。それに乗って戦うことになった彼らの敵は、やはり同じ巨大ロボット。過酷な運命が少年少女を翻弄する。
 原作は漫画ですが、展開はだいぶ異なります。漫画、小説版どちらも好きです。
 容赦無いストーリーは、最後まで目を離せません。死の中でこそ、人はどう生きるかを考えるのでしょうか。
 できれば、原作を先に読んでからの方がより楽しめるとは思います。
 
『煉獄のエスクード』『灼熱のエスクード』シリーズ(貴子潤一郎 富士見ファンタジア文庫
煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)

煉獄のエスクード RAINY DAY & DAY (富士見ファンタジア文庫)

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)

灼熱のエスクード―MATERIAL GIRL (富士見ファンタジア文庫)

 退魔の妖剣・ブラディミールに選ばれた少年・深津薫は退魔組織「エスクード」で、世界を守る鍵“レディ・キィ”護衛の任務につく。
 『灼熱』は『煉獄』の続シリーズ。
 いわゆる厨二的な導入ですが、かなりハードなファンタジー小説
 この作者はデビュー作『12月のベロニカ』や短篇集『眠り姫』もかなり良いのですが、この数年は新作が出ていないのが気がかり。
 
円環少女』シリーズ(長谷敏司 角川スニーカー文庫
円環少女 (角川スニーカー文庫)

円環少女 (角川スニーカー文庫)

 異世界から訪れる違法魔法使いから地球を守る「公館」の職員・武原仁と、自分の世界に戻るために戦いを続ける円環大系の少女魔道士・鴉木メイゼルのコンビが、やがて大きな戦いに巻き込まれていく。
 地球人のほぼ全員が「魔法消去」能力を無自覚に行使しているために、一見世界には魔法が無いように思われている、という設定がまず秀逸。
 そして、数多くの魔法体系が登場し、それらに細かい設定が附されていて、物語に厚みを与えています。
 あと、登場人物の多くが変人奇人の類です。魔法使いはそうでないとやっていけないらしいです。
 ヒロイン・鴉木メイゼルはドS小学生として、一部では有名です。
 
イリヤの空、UFOの夏』シリーズ(秋山瑞人 電撃文庫 中学生・浅羽直之の前に現れた不思議な少女・伊里野加奈。ふたりのUFOの夏が静かに始まる。
 実は、以前(10年ほど前)は、ラノベには偏見を持っていました。所詮、中高生が読むもので、大人の読むものではないだろうと。
 その偏見を見事に打ち破ってくれたのが、この作品です。人に薦められて、取り敢えずと手を出してみたのですが、見事にやられました。
 そういう意味で、大変感謝しています。
 この話に限ったことではありませんが、なんか今回選んだ作品はどれも鬱っぽい話ですね。