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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2007/06/23
- メディア: 文庫
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殺し屋の話、という以外かなり忘れていたので新鮮な気持ちで読む。
妻を轢いた男への復讐心を抱き、そのためならば他人の命も気に留めない、と心のなかでは思うもののどこか抜けている元教師の鈴木、「自殺屋」の鯨、「殺し屋」の蝉、そして謎の「押し屋」。
みな、心のなかに報われない気持ちを抱き、それぞれの立場で人の生き死にを見ている。
この作者の中期作。そのドライさは惚れ惚れとします。
続編という『マリアビートル』では、どのように繋がっているのかが楽しみ。