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またしばらく間が空いてしまいました。
本をまとめていくつか紹介。
- 作者: 両角長彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/02/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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野心に溢れた作品。ちょっと暴走気味でもあるけど。教室の見取り図がページ下部に描かれ、逐一状況を説明する。
事実は二転三転し、ページを捲る手は速くなる。
真相はかなりトンでもないけれど、最後まで読ませる力が感じられる作品。デビュー作ということなので、今後にも期待。
- 作者: 山本弘
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/09
- メディア: 単行本
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オタクネタにも明るい作者らしいバーチャルな女性パートナーなんかも登場しつつ、中身は本格的なSF。専門的な用語もたくさん出てきて、なかなかついていくのも大変なのだけど。
何しろスケールの大きな話を本当に実現可能のように描いていく手法は素晴らしい。終盤のカタルシスまで目が離せない。
あなたのための物語 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
- 作者: 長谷敏司
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/08
- メディア: 単行本
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科学が発達しても、人は死からは逃れ得ない。サマンサと「wanna be」による生と死の対話が中心の、いわば地味なSFなのだけど、それだけに考えさせられる部分も多い。
最後の一ページ、一行がなんとも強烈な作品。
- 作者: 松尾佑一
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/04/29
- メディア: 単行本
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軽妙な文章と癖のある登場人物による会話が面白い。そして、背後に流れる叙情的な雰囲気が作品を引き締める。
しかし、なんと言ってももてない男達に共感せざるを得ない。「この世が101人の男と100人の女性だったら、自分は間違いなく独りになるに違いない」
感じとしては、森見登美彦に近いかも。もう少しセンチメンタルな雰囲気。
デビュー作ということで、この作者も今後に期待。